日本電動車椅子サッカー協会は、 日本における電動車椅子サッカーの統括団体として1995年発足しました。 国内を中心に、日本選手権大会、ブロック選抜大会を開催しており、 電動車椅子サッカー競技のサポート、普及をはかっております。
私と電動車椅子サッカーを結びつけるきっかけとなったのは、障がい者を車で目的地まで送り届ける送迎運転ボランティアでした。当時の私は、車椅子に触る事も初めてで、迎えに行った先々でどうすれば良いか聞きながら恐々車椅子に触っていた事が、なつかしく思い出されます。
一人の電動車椅子サッカー選手と知り合ったのをきっかけに、この競技のお手伝いをすることになったのですが、障がい者が何か行動を起こそうとするには、準備や後片付けに時間がかかること、健常者の手助けが必要なことなど、初めて分かったことが多くありました。健常者と障がい者がお互いを理解していくためには、交流の機会を増やすことが重要です。電動車椅子サッカーにはそのための大きな力があると信じています。
皆様のご助言もあり、2015年12月1日には本協会も一般社団法人となり、新たな一歩をふみ出すことになりました。本協会では、電動車椅子サッカーをより広く愛されるスポーツとして普及させることにより、人々の心身の健全な発達を図るとともに、豊かなスポーツ文化を創造し、国際社会との交流・親善に役立つことを目的とします。さらに、電動車椅子サッカーを活性化させることにより、障がいの有無にかかわらずサッカーを愛する人々に夢と希望を与える団体となることを目的とします。
健常者と障がい者を問わず、ぜひ一人でも多くの方に、電動車椅子サッカーを、観る、知る、体験する、競技する、続ける、語り継いでいただくことで、夢と希望と感動を共有できる電動車椅子サッカー文化を作り上げたいと思っています。
2016年4月1日には、JFAと本協会含む7つの障がい者サッカー団体とで、障がい者サッカー連盟を設立する事になりました。サッカーを通してますます健常者と障がい者の交流が盛んになることを願うところです。
余儀なく車椅子生活をおくっている方が、勇気を持って電動車椅子サッカーにチャレンジすることで、自らがこの競技の主役になることができるかもしれません。たとえ車椅子生活をおくることになったとしても、楽しめるスポーツが身近にあることを知ってほしい。それが電動車椅子サッカーであれば、なお嬉しく思います。
障がい者と健常者が当たり前のように混ざり合う社会を目指し、電動車椅子サッカーの普及・発展に取り組んでいきます。今後ともますますのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
会長: 吉野 忠則
理事 | 副会長: 齋藤 純一 / 理事: 筒井 彩樹 / 理事: 山木 譲 / 理事: 大貫 拓見 |
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技術委員会 | 指導部長:冨田 昭 *委員長以下審議中 |
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審判委員会 | 委員長: 奥本賢 / 副委員長: 天岡寛 / 委員:荻野芳貴(事務局) / 指導部長:齋藤 純一 |
競技委員会 | 委員長以下 審議中 |
都道府県(グラスルーツ)委員会 | 委員長以下 審議中 |
事務局 | 事務局長:山木 譲 / 国際関係:筒井 彩樹 / 総務:金田 真咲 / 広報:小長野 亜紀 |
JPFAインストラクター | 冨田 昭 / 齋藤 純一 |
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審判インストラクター | |
審判員インスペクター | 浅野 琢哉 / 黒部 美紀子 / 板元 拓也 / 吉野 忠則 / 奥本 賢 / 天岡 寛 / 小池 宏司 |
電動車椅子サッカーは、アメリカやカナダなどで「パワーサッカー」と呼ばれている重度身体障害者のスポーツをヒントに、運動機能の制約が大きい比較的重度の身体障害者でも、電動車椅子の操作さえできれば、電動車椅子に乗ったままでプレーできるという画期的なスポーツとして、1982年に大阪でアレンジされました。
日本各地に電動車椅子サッカーチームが誕生していく中で、1995年に初めての全国大会が開催され、全国組織を結成。その後、チーム数の増加とともに地域ブロック化も進み、各地域の予選大会を経た日本選手権が行われるようになりました。
現在は、「日本電動車椅子サッカー協会」のもと各地位のブロック協会が組織化され、2012年度には全国で37チーム/389名(うち選手273名/審判会員47名/スタッフ会員69名)が協会に登録しています。